アフィリエイトにおいて承認率は収入を左右する非常に重要な要素です。しかし私たちが作ったサイト経由で商品が売れたり申し込みがあったりしても承認うんぬん以前に未確定報酬にすらならないケースがあります。
それが「電話での申し込み」です。
一般的なアフィリエイトはクッキー(Cookie)という訪問者のパソコンに「ここのサイトを経由しましたよ」と記憶させ、その訪問者が何かしらのアクションを起こし報酬が発生すればASPや広告主はクッキーを元に経由したサイトを割り出し報酬を支払うという仕組みになります。
つまりほとんどの広告は私たちのWebサイトを経由して広告主のホームページに必要事項を入力した上で申し込みや購入をしなければ、訪問者と我々のWebサイトの紐付けが出来ず報酬が発生しない事になります。
そして多くの場合その紐付けを不可能にしてしまうのが訪問者による電話での申し込みや購入なのです。
明らかに電話で申し込みさせようという広告主も
現在はネットショップが普及し、ホームページに必要事項を入力し購入する方法が一般化しており、また多くのアフィリエイトリンクはランディングページという非常に縦長のページに商品やサービスなどの情報を詰め込み購入を促すページに飛びます。
ランディングページは訪問者を逃がさない工夫がされており、多くの場合は大きな「購入はこちら」といったボタンから購入を促し、電話番号はページの一番下の会社概要の欄に小さく掲載して場合がほとんどであるため、訪問者が電話で注文する可能性は極めて低くなります。
しかし中にはランディングページの至るところに大きく電話番号を掲載し「電話でも申し込み出来ます」といった旨の記載をしているサイトもあり、こういった広告主は美容整形や美容外科などに多い傾向があります。
私は薄毛やハゲを対象にしたサイトを運営しており、様々なヘアケア商品や薄毛治療クリニックと提携しておりますが、その中のある薄毛治療クリニックはランディングページの中にいくつもある無料カウンセリング申し込みボタンの真下にもれなく大きくフリーダイヤルを掲載し、しかもその横には受話器を手にした女性の画像をでかでかと貼っている念の入れよう。
高い報酬をエサにし様々なサイトで紹介してもらい、一方で電話での申し込みであれば高い報酬を払う必要がないため、悪意ある広告主であれば電話での申し込みを誘導してもなんら不思議ではありません。
「承認率はアフィリエイトにおいて非常に重要な数字」でも書きましたが、我々アフィリエイターに宣伝だけさせ、報酬はほとんど払わないような悪質な広告主は確実に存在し、そして中には承認うんぬんの話にすらならない「電話申し込みへの誘導」を行なう広告主もいる事を忘れないで下さい。
中には電話での成果も対象にしている広告主も
電話での申し込みに誘導し報酬の発生を避ける悪質な広告主がいる一方で、電話での成果もしっかり認めてくれる良心的な広告主も存在し、A8ネットではプログラム検索で「電話成果対象」、アクセストレードでは「Callaffy」のチェックボックスにチェックを入れればそういった広告主が表示されます。
そういったプログラムのランディングページを見れば分かりますが、電話での成果を対象としている広告主のページは「電話での申し込みはこちら」といったボタンがあり、これをクリックして初めて電話番号が表示されるようになっています。
つまりこのボタンを押した時点で私たちと訪問者の紐付けが行なわれているという事なのでしょう。
こういう良心的な広告主が増えてくれれば良いのですが…
電話誘導する悪質な広告主を見分けるために
電話での申し込みに誘導するような広告主を見分けるには、とにかくその広告リンクの飛び先であるランディングページをしっかり確認し、同時に電話での成果が対象になっているかも見ておきましょう。
電話での成果が対象になっておらず、かつランディングページの目立つところに電話番号が掲載しているような広告は、当然ながら電話での申し込みに成果を吸い取られてしまう可能性が高まりますし、何よりそんなランディングページを作る広告主であれば承認率が悪い事も十分考えられますので、そういった広告の掲載は出来る限り避けるべきでしょう。
もし代替広告がなくその広告を貼るしかない場合は、ダメ元でASPに改善を要請してみるのも良いかもしれません。
ASPからしてみても電話での申し込みでは会社の利益にならないため、広告主に電話番号の削除要請をしたり目立たない場所への掲載を促したりするため、こちらからそういったお願いをすればASPも動いてくれる可能性はあります。
ただ、やはりこういった広告はトラブルの元になる可能性もあり出来る限り貼らないのがベストなので、1、2社の広告のみの掲載を前提にしたサイト作りは出来るだけ避けたほうが良いかもしれません。