サイトを作る上でページごとにtitleタグとh1タグを記入するのは基本中の基本でありながら極めて重要な要素でもあり、それもそのはずタイトルタグは検索順位に大きな影響を及ぼし、訪問者への強いアピールにもなるからです。
またh1タグはサイトの訪問者が真っ先に目にするもので、ページを開いた時に「このサイトに自分の探している情報があるかどうか」を判断する材料になりますし、近年は検索結果にh1タグの文面が使われる事も多くなっている事から決して軽視できません。
しかしちょっと待って。
私自身長い事titleタグとh1タグを同じにしており、そこに何の疑問も感じていませんでしたが、ある時自分のサイトの検索結果にh1タグが使われているのを目にし、ある疑問が湧き上がりました。
そう、タイトルタグとh1タグって同じで良いのか?
サイトを運営する上でこの問題を追及しないわけにはいかないので、ここではタイトルタグとh1タグを同じにするべきか、それとも別にするべきかを考えていきたいと思います。
titleタグとh1タグを同じにしているサイトやブログは多い
上で「私は長い間タイトルタグとh1タグを同じにしていた」と書きましたが、それは私が運営するサイトで現在最もアクセス数の多い…というか他のサイトが盛り上がらない中で孤軍奮闘してくれている株式投資のサイトの話です。
1日4000前後のPVがあるサイトでタイトルタグとh1タグを同じにしており、一方なかなかアクセスの集まらないサイトではタイトルタグとh1タグを別にしているページが多くなっているあたり、色々と不安に感じるのも事実。
そんなわけで検索上位のサイトのソースを色々見てみると、titleタグとh1タグの内容を同一にしているサイトは多く、そもそもワードプレスなどのブログサービスを使っている場合、タイトルタグとh1タグを自分で意識的に変えようと思わない限り基本的に同じになるようになっています。
そう、SEO的に有利と言われているワードプレスが同じなのです。
ワードプレスで同じな上に検索上位のサイトにも同じものが多いあたり、「もしかしたらtitleタグとh1タグを同一にすると、そのキーワードはより強固なものになって検索に有利なんじゃないか?」という新たな疑問が生まれるほど。
ただ、これはページのソース内に同じキーワードの羅列が増えている以上の効果はないと見られ、ワードプレスを使っているアフィリエイターでもプラグインなどを用いタイトルタグとh1タグを変えている人もいます。
titleタグの重要性は落ちてきている?
実はGoogleのウェブマスター向け公式ブログの中で2012年にはすでにtitleタグ以外をタイトルとして使う事があると明言されています。
以下、Googleのウェブマスター向け公式ブログからの抜粋です。
ユーザーにどのようなタイトルを見せるかを決めるために、Google では多くのシグナルを利用しています。もしウェブマスターの方がtitleタグを使っているならば、基本的にはそれをタイトルに用います。しかしどのような検索キーワードに対しても常にtitleタグに書かれているものをそのまま表示してしまうと、ユーザーにとってはそのタイトルは検索キーワードと関連性が低いように見えることもあるかもしれません。そのような場合にそのページが検索キーワードと関連性が高いものであると気づいてもらうため、Google では代わりのタイトルを生成するアルゴリズムを利用することがあります。Google のテストでは、ほとんどの場合においてこれらの代わりのタイトルの方が元のタイトルよりも検索キーワードに対して高い関連性を示しました。また、これらの代わりのタイトルを使用することによりタイトルのクリック率は大幅に向上しており、検索をするユーザーとウェブマスターの皆さんの双方に役立っていました。これが Google が代わりのタイトルを表示する理由の半分です。
また、このブログの中ではタイトルが無いようなページでも検索エンジンが変わりのタイトルを表示する、不必要に長かったり読みにくかったりするようなタイトルを簡潔でわかりやすいものに置き換えるといった試みが行われている事が示唆されています。
つまり、タイトルタグが重要である事は変わらないものの、最も重要なタイトルタグと次に重要なh1タグを別の表記にする事によって検索エンジンがよりよいタイトルを探しやすい状況を作り出せるのではないでしょうか?
まあこれは推測の域を出ませんが…
titleタグとh1タグは別にするべきか? 総括・まとめ
少し基本に立ち返ると、titleタグを訪問者が目にする機会というのは検索結果に表示されるタイトルやブラウザのタブ上での表記、SNSなどによる記事紹介でのタイトルなどに限られ、実際にページを見ている時に表示されるタイトルというのはtitleタグのものではなくh1タグのものになります。
つまり検索結果のタイトルを見て訪問してきた方は「そのタイトルの興味を示して訪問した」という場合が多くなりますので、タイトルタグとh1タグの内容を大きく変えてしまうと、訪問者が実際にページを開いたら全然違うタイトルが表示されて戸惑った…なんて事にもなりかねず、それは即離脱に繋がる恐れも。
でも検索エンジンにアピールするためにもタイトルタグとh1タグは変えたい…という観点からも考えると、タイトルタグとh1タグの内容は大きく変えないものの、どちらかにキーワードを1つ足したり、もしくは入れ替えたりという方法がベストなのかなと感じています。
もちろんこれも推測の域を出ませんが、少なくともこれがSEO的に不利に働くという事は考えづらいので、しばらくはこれを実践していき結果を注視してみたいと思います。
その結果気づいた事やGoogleの新たな動きがあったら追記や新たな検証記事を書いてみたいと思います。