アフィリエイトで扱える商品というのは情報系や物販系などいくつかありますが、商品のバリエーションなどを考えるとおのずと物販系になっていくと思います。
そんな物販系アフィリエイトはとにかく数売ることが重要になるものの、どんなに数をさばいても「承認率」が悪ければ思うような成果は上げられません。
この承認率、商品の性質や広告主の意向、成果条件や否認条件、ASPによっても大きく異なるのですが、意外に見落としがちなのがターゲットとしている年齢層です。
物販系はテーマごとにターゲットとする年齢層は変わり、例えば育毛剤関連なら30代以降となりますし、コスメ関連なら10代~20代が中心になり、多くのアフィリエイターはターゲットの年齢を意識したサイト作りをしている事でしょう。
しかしこの年齢層は承認率にも大きな影響を与えてきます。
否認条件となるキャンセルが増えてきた理由
一般的にアフィリエイトでの物販では購入者の支払い確認によって成果が確定しますが、当然それがキャンセルとなれば成果も非承認となり、「売れた~」という私たちの喜びはぬか喜びに終わります。
かつてはネットを介した商品販売はクレジットカードや銀行振込が主流で、これらは先払いとなるため“代金未払い”というリスクはあまりありませんでした。
しかしネットでの購入が広く普及した今、代引きやコンビニでの後払いなど先払いでない支払いサービスが増えており、中でも代引きでの支払い拒否が後を絶ちません。
というのも、NP後払いなどを利用したコンビニなどの支払いでは商品を受け取った上で支払いを拒否すれば法的に裁かれる恐れがあるためキャンセルは少ないものの、代引きでは商品受け取りと支払いを同時に行うため、その段階になって「受け取らない」という人が一定数いるのです。
当然これはキャンセル扱いになってしまうため私たちの報酬も否認される結果となります。
若い購入者はキャンセルが多い?
ここからが本題ですが、この代引きのキャンセルは若い人ほど多い傾向にあります。
ある程度年齢を重ねた方であれば分別も付いていますし自制も効くのでしっかり考え吟味した上で商品購入に踏み切りますし、また金銭的にも余裕がある場合が多いため、代引きキャンセルなんてセコく、また通販会社の信頼を損ねる恐れがあるため、こういった真似は普通しません。
しかし若い人は流れや勢いで購入してしまう方も多く、また金銭的にも余裕が無い人が多いため、後々冷静になってみたら「やっぱいらね」と思い改め代引き拒否によるキャンセルになってしまうケースが多いのです。
そのためせっかく発生した報酬が否認され悲しい思いをする事に…
キャンセルが多い上に若い人の人口自体も減っていますから、若年層に特化した商品を扱うのはそれなりのリスクが伴います。
30代以降をターゲットにするメリットデメリット
キャンセルが多い若年層をターゲットから外すなら、おのずとある程度高い年齢層以上を見据えたテーマでサイトを作成する事になります。
特に30、40代というのは第2次ベビーブーム世代で人口も多く、分別もあって金銭的にも余裕があり、しかも50代以降に比べネットに馴染みがありネット通販にも抵抗がありませんからターゲットとしては最適です。
商品自体もアンチエイジング関連やちょっとした贅沢を提案するような高い年齢層向けのものが多く、商品選びにも苦労する事はないでしょう。
金銭的に余裕が出てくる年齢層という事もあって比較的高価な商品も売れやすく、それは成果にも直結する非常に重要な要素となります。
しかしそれは同時に多くのアフィリエイターがターゲットにしている事を意味していますので、ライバルが多い事も覚悟しておかなければなりません。
そこでしっかり成果を上げるには他のサイトとの差別化が重要になりますので、テーマやジャンルの厳選やキラーコンテンツの創造、多角的な視点などが求められます。
年齢層を意識したアフィリエイトを心がける
ここまでのまとめは…
- ■若い人はキャンセルが多く、高い商品が売れない
- ■30代以降はキャンセルが少なく、高い商品売れやすい
…となり、これだけ見ると若い年齢層は完全に無視した方が良いとなります。
しかし多くのアフィリエイターが30代以降をターゲットにしているため、ここに参入し埋もれてしまうくらいなら、あえて若い人を対象にした商品やサイト作りを行ないアクセスを集め、低い承認率は数をこなす事でカバーするという考え方もあります。
どちらにしてもターゲットとする年齢層や性別などを明確にする事は狭い範囲でのきめ細かい訴求を可能にしますので、サイト作りを行う上で非常に重要です。
基本的には一定の年齢層以上を狙うべきと考えますが、それでいまいちアクセスが集まらない、成果が上がらないと行き詰まりを感じるのであれば、一度若い人をターゲットにしたテーマやジャンルでサイト作りをしてみると新たな“何か”が見えてくるかもしれません。