かつてサイトやブログを作れば様々なサイトに相互リンクのお願いをして回ったものです。
それはお互いのサイトにリンクを貼り合う事でお互いがSEO効果が非常に高い被リンクを獲得できるからで、特に実績もドメインパワーもない新しいサイトにとってある程度のページランクを獲得しているサイトやブログから相互リンクをしてもらう事が重要となっていました。
しかし検索エンジンを取り巻く環境は日々変わってきており、近年は「相互リンクはスパム扱いされるからやるべきではない」という風潮に変わってきており、かつては頻繁に来ていた相互リンクのお願いも今ではほとんど無くなりました。
2016年現在、相互リンクは行うメリットは一切なくデメリットばかりが目立つものになってしまったのでしょうか?
なぜ相互リンクは“悪”という風潮になったのか
そもそも数年前までなぜ相互リンクが活発に行われるようになったのか?
それはSEO…つまり検索で上位に表示されるには他のサイトが自サイトにリンクを貼る「被リンク」が何より重要だったからです。
かつての検索エンジンは「被リンクを受けているページやサイトは質の高いものだから検索結果を上位に表示する価値がある」という考えだったため、相互リンクによって被リンクを集める手法は非常に有効な手段でした。
しかしそれを逆手に取った相互リンクやリンクの売買が横行するようになり、検索最大手であるGoogleは被リンクの重要度を下げ、なおかつ「過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること」という行為をスパム…つまりGoogleのガイドラインへの違反にあたる不自然なリンクとしたのです。
これによっておびただしい数のリンク交換を行い検索上位に表示されていたサイトやブログは圏外に飛ばされる事となり、リンク交換に該当する相互リンクも避けられるようになり現在に至ります。
私の保有するサイトではどうか?
私の保有するサイトで相互リンクを行っているサイト2011年開設の株式投資サイトのみで、そこで行なっている相互リンクの数は15ほど。
このサイトが今までペナルティを受けた事は一度もなく、またアクセス数も株式市場の活況具合によって増減はあるものの、1日3000~5000PVくらいを長らく維持しています。
少なくともこのサイトが「過剰なリンク交換をしているサイト」とGoogleに見られている事はないと思われ、それは様々なページで検索上位に食い込んでいる事からも見て取れます。
ただ、Googleのペナルティ対象になっていない理由が15前後の相互リンク数だからなのか、それとも実績やドメインパワーもそれなりに伴ったサイトだからなのかは判断しようがありません。
そもそもGoogleが言う「過剰なリンク交換」という表現が抽象的過ぎて、何をもって“過剰”とするのかが全く分かりません。
それが単純な数の問題であればいったいいくつのリンク交換で過剰になるのかも気になるところですし、もしかしたら単純な数ではなくナチュラルリンクに対するリンク交換の割合なのかもしれません。
おそらく「過剰」と判断する理由はひとつではなく、単純な数はもちろんナチュラルリンクの数、ドメインパワーやアクセス数など様々な要因によって決められていると推測されます。
相互リンクは一切行わない方がいいのか?
Googleが「過剰なリンク交換は行うべきではない」と言っている以上、相互リンクは行うべきではないという考え方が広まるのは当然の流れです。
しかし個人的な感覚では数件の相互リンク程度ではペナルティを受けないと見ており、かつてのような相互リンクのページにただリンクを貼っているだけのものではなく、文章の中にさりげなく挿入するようなリンクを心がければ多少の相互リンクは問題ないと感じています。
ただ、そうやって貼った相互リンクの効果がどれほどあるのかは未知数で、また近年は相互リンクを避ける動きが広まっておりこれを受けてくれる方を探すのも一苦労でしょう。
相手のサイトがもしなんらかのペナルティを受けた場合、そのサイトと相互リンクをしている自サイトにも悪影響が出る可能性も排除できませんし、相手のサイトが作りたての新しいものである場合は質の低しサイトとリンクしているとして自分のサイトの評価にマイナスに働くかもしれません。
それらを踏まえると、ある程度のページランクや質を持つサイトを厳選し少数精鋭的に相互リンクを行う事がベストという結論になります。
しかし前述したとおり相互リンクの悪影響が叫ばれる中これに応じてくれるサイトは減っており、それは相互リンクなどせずとも十分な評価を得ているサイトであればあるほど顕著だと思われます。
評価の高いサイトと相互リンクしたければこちらも相応のメリットを提供しなければならず、それは高評価を得ている相手のサイトと同程度のサイトでなければ失礼に当たる気がしますし、そもそも相手にされないでしょう。
そこまでして効果があるかどうかも分からない相互リンクにこだわる意味はあまり見出せず、そんな時間があったらナチュラルリンクを獲得するために質の高いページを1ページでも多く書くべきです。
相互リンクは検索エンジンはもちろんサイト運営者からも嫌われるようになってきていますから、被リンクに関しては関連するサイトを持っているのであればそちらから自演のリンクを1~2本貼る程度にとどめ、ナチュラルリンクを獲得できるだけのサイトを構築する事に注力して下さい。