アフィリエイトをこれから始める、もしくはすでに行っていてどんなジャンル・テーマにしようか悩んでいる方にとって、どういった商品を扱っていくかは非常に悩ましい問題だと思います。
というのも、「単価が高く売れ筋の商品を扱えば大きな利益が上げられそう」とは誰しもが考える事だと思われるものの、一方で誰しもが考えるからこそライバルが多く自分のサイトやブログが埋もれてしまうというジレンマがあるからです。
私自身も激戦区のサイトからニッチなサイトまで作成・運営してきて感じたこと、見えてきたものがあるので、そういった経験も踏まえながら高単価や売れ筋商品を扱うメリットデメリットについて触れていきたいと思います。
高単価で売れ筋アフィリエイトの厳しさ
私が本格的にアフィリエイトを始めるにあたり、まず目を付けたのが「悩み系」「高単価」というアフィリエイトの王道ともいえる要素を備えたハゲ関連サイトです。
男性にとってハゲは女性からの評価を一変させ“男”としての終わりを感じざるを得ない非常に厳しい問題で、だからこそ薄毛を改善したいと考える男性は非常に多いためマーケットの規模が大きい上に育毛剤の単価も比較的高いという魅力的なジャンルといえます。
しかしこの育毛というジャンルは誰しもが「魅力的」と感じるジャンルであり、実際にやってみて感じたのは「とにかくアクセスが集まらない」ということで、100ページをゆうに超えるそこそこの規模を持つボリュームを持ち、定期的な更新をもってしてもアクセスは低調と言わざるを得ません。
その理由はすでにネット上に強い育毛関連サイトがひしめいている上に、魅力的なジャンル・テーマとあって新たなサイトがどんどん誕生している事が考えられ、激戦区のジャンルで利益をあげることがいかに難しいか痛感させられました。
私は10年以上投資を行っていることもあって今現在収益の中心になっている株式投資のサイトを保有し、為替相場の知識もそれなりにあるためFX(外国為替証拠金取引)のサイトを作ろうとドメインも取得していますが、FXの口座開設は高単価で知られる超激戦区でもありますので結局手を付けていません。
誰もが「儲かりそう」と考えるジャンルに今から参入し実際に利益を上げるのはかなり厳しく、質の高い記事が数百ページに及ぶようなボリュームと、それが検索エンジンに評価されるまでの時間(おそらく数年単位)をもってしても成功するかは微妙と言わざるを得ないというのが実情でしょうか。
なんとなく始めたニッチなジャンルのアクセスが増える
一方、ページ数は50余りと少ない上に更新もあまりしていないにも関わらず順調にアクセスを伸ばしているのがデリケートゾーンの臭いに関するサイトです。
ハゲや薄毛同様「悩み系」であるものの、女性のデリケートゾーンとあって繊細さが求められ、またそれを解消する石鹸などを売っても報酬は決して高くないためライバルの少ないニッチなジャンル。
そういった背景があってこのサイトは薄毛関連サイトの3分の1という少ないページ数にも関わらずアクセスは上をいくという状況になっていると推測されます。
しかしアクセスは順調でも収益は上がらないというのが実情で、サイトに費やした時間などのコストはほとんど回収できていません。
デリケートなテーマである事からアドセンスを貼るわけにもいかず、アクセスが増えても収益に結びつかない典型になっており、改めてジャンル選びの難しさを痛感する結果に。
アクセスがあっても売れなければ意味がない
アフィリエイトが広く知られるようになり副業としてお小遣い稼ぎを目的にする人はもちろん本業にする人も増え、アフィリエイトサイトはパイを奪いあう熾烈な戦いに突入しています。
アフィリエイターにとって魅力的な売れ筋商品や単価の高い商品のサイトは溢れ、ここに割って入りしっかりとした収益を上げられるサイトを構築するのは並大抵のことではありませんし、だからといってアクセスが集められそうなジャンル・テーマでは収益に結びつけるのも一苦労です。
もちろん多くのアフィリエイターが目を付けていないお宝ジャンルが隠されている可能性もありますが、それを探し出すのも大変な作業になるでしょう。
いくらアクセスを集められても商品が売れなければ、収益を上げられなければアフィリエイトを行っている意味がないので、ある程度売れる見込みのある商品で、なおかつそれなりの単価のものを扱うのが基本となってきます。
そうなってくると、例えば「ダイエット」という人気のジャンルの中からピンポイントに「ヨーグルト」を抜き出し集中的に記事を書く事によって他サイトとの差別化を図りつつそのテーマではNO.1を目指す事も可能となりますが、それでアクセスを集められるかどうかは未知数ですし、扱える商品も限られるため頼りにしていたアフィリエイトプログラムが終了してしまうと代替広告がなくなり一気に稼げないサイトになってしまう恐れも。
そのため、こういったサイト作りを目指すならそれなりの数のサイトを作りリスクを分散させ安定した収益を目指す必要があるでしょう。
アフィリエイトサイトはすでに飽和状態になっており、今からここに殴り込んでしっかりと利益を出すのは難しくなっているというのが本音でしょうか。